説明
GAM – 総血清 IgG/IgA/IgM
全体として、この検査は免疫学的健康状態の基本的なスクリーニングとして機能します。
このテストでは何を測定しますか?
この臨床検査では、血液中の主要な免疫グロブリンの総濃度を定量化します。
- IgG (血清抗体の約70~75%を占め、主な慢性/獲得免疫)
- IgA (約15%、血液中にも入る粘膜IgAを含む)
- IgM (約10%、ファースト・レスポンダー抗体)
免疫グロブリン値が低い場合、免疫不全を示唆する可能性があります。例えば、分類不能型免疫不全症では、IgGとIgAの両方の値が低値となることが多く、IgAは出生時から欠乏している場合もあります。逆に、免疫グロブリン値が高い場合は、慢性感染症や炎症、あるいは肝硬変(典型的には多クローン性の増加を示す)、自己免疫疾患(IgG値の上昇が示唆されることが多い)、免疫増殖性疾患などの疾患を示唆する可能性があります。
このテストは誰に最適ですか?
- 再発性副鼻腔肺感染症の患者
- 慢性下痢症の患者(IgA欠乏症は消化管感染症を引き起こす可能性があります)
- CMPでグロブリン値が高く、全身倦怠感や体重減少のある人
- ジアルジアのような珍しい感染症(IgA欠乏症が多い)の人
- 検査結果が異常な無症状の人(総タンパク質値が低いなど)
臨床使用
この検査は免疫状態の初期評価の一部であり、既知の免疫不全のモニタリングに用いられることがあります。総IgG値が低い場合は、さらなる検査が必要となり、IVIG療法が必要となる可能性があります。IgG値が極めて高い場合は、血清タンパク質電気泳動などの追加検査を実施し、上昇がモノクローナル抗体によるものかどうかを判定することがあります。

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